北海道情報誌 HO [ほ] オフィシャルサイト
HO [ほ] 懐かしい、新しい。ヒトにマチに、ほっと温もる
HO [ほ] は、北海道の旬な情報、おすすめスポットなどを、独自の視点で紹介する北海道の総合情報誌です。
北海道への観光はもちろん、道民も目からウロコの情報をお届けします。
トップページ バックナンバー TOHOHO日記 ご意見・情報募集 媒体資料
TOHOHO日記
魚屋ワンダーランド
2008.11.27
「年のせい」と言われるかも知れませんが、最近は肉より魚が好きです。
もともと魚は好んで食べる方だったと思いますが、この魚好きに加速がついたのは、あるお魚屋さんとの出会いがきっかけです。

かつては「専門店」ってなんとなく高そう、というイメージがあった私。でも、この魚屋さんに出会ってから、「専門店は安くて、いいものが手に入る場所」という認識に変わりました。
そしてなにより買い物が楽しい。
お腹ぷっくり、肌がピカピカ、そして目の透き通った魚たちが店頭にゴロゴロ寝ころんでいるのを見ているだけだって、とにかく楽しいのです
はっきり言って、それまで「魚といったらホッケ、サケ、サンマ」くらいの知識しかなかった私にとって、そこはまさに新しい出会いの場でした。
つぶらな瞳が可愛いゴッコ、男らしい八角、唇が色っぽいアブラコ、常に降参のポーズをとっているカジカ(店頭ではいつも仰向けなので)、手作りロウソクみたいなクジラの脂、色白ムール貝・白貝、正体不明のカスベ……

最近の一押しはソイ(写真は黒ゾイです。このほかもうちょっと安めの青ゾイというのもいる)です!
甘くて脂がのってて、刺身もいいし、アラが多く出るので汁にするのもいいと言われました


「これ、なんていう魚ですか? どこで捕れるんですか? どうやって食べるんですか?」
まさに小学1年生並の私の質問にも、ニコニコ丁寧に答えてくれるお店の人とのやりとりだって、買い物の楽しみです。知らない魚介を思い切り試食させてくれたり、料理のコツを教えてくれたり、下処理をしてくれたり。だんだん顔なじみになってくると、魚の好みだって把握してくれます。
「この魚は結構こってりしてるから、きっとおねーさん好きだわ」
とか
「これは煮魚にする魚だから、おねーさんとこはあんまり食べないかも知れない」
とか。ときには
「おねーさんとこの好きな海草入ったよ!」
なんて電話がくることもあって、そんなこと言われたら 行かないわけにいかないじゃない!

その魚屋さんに通うようになってから、私のお魚ライフは一気に豊かになりました。
食べたことがなかったソイやキュウリのおいしさも発見できたし、ホタテやタラ、マス、それまでさして美味しいと感じていなかった魚介も、今では思い出すだけでよだれがだらだら流れるほど好きです。

魚屋ワンダーランド。今号のHO片手にぜひ、市場の魚屋を楽しんでください。

(みさと)
ページTOPへ
★「石蔵スケッチ展」開催★
2008.10.22
HO12号でもお世話になった、札幌軟石文化を語る会の佐藤俊義さんが個展を開催いたします!



石蔵スケッチ展
11/4(火)〜15(土)
10:00〜17:00(最終日〜16:00)
日曜定休

ギャラリー パレ・ロワイヤル
札幌市豊平区月寒中央通9丁目3-36
地下鉄東豊線「月寒中央」駅徒歩4分
電話:011・852・0995

佐藤さんが描きためてきた、札幌軟石でできた古い建物のスケッチが展示されます。
11/8、15の午後は、佐藤さんも会場にいらっしゃるそうなので、さらに詳しい話を聞くことができます。
一度お話を聞くと、散歩をしていても「あ、これ軟石かも?」と気になるようになりますよ〜。
見慣れた風景でも、ちょっと見る目が変わるはず。

身近なところで芸術の秋、してみませんか?


(しずか)
ページTOPへ
秋深し
2008.10.20
雪虫がもうずいぶん飛んでいるようですが、札幌周辺はまだまだ気温も高く、お出かけ日和が続いています。

HO20号、おかげさまで売れ行き好調です。今回、取材に行かせていただいた中で「以前に別の特集で小さく取りあげた店を再取材」というお店が2件あったのですが、その両方で「以前載せていただいた後に感じたことだが、『HOを見て来た』というお客様は、皆さん本当に品がよくてよいお客様ばかりで、とても感謝している」と言っていただきました。本当にありがたいことだと思います。


ところで、話はまったく変わるのですが。
私の家は集合住宅なのですが、昨日、上の階の奥さんにお会いしたところこんなことを言われました。

「先週の日曜、主人は出張で不在、自分も体調が悪かったため、土曜から新聞も中に入れずドアにささったまま寝ていた。すると、カギをかけていたにもかかわらず、いきなりドアを開けられた。チェーンをかけていたので入られず、しばらくドアをガチャガチャした後、逃げたが、本当に怖かった。警察を呼んだところ『この辺は特に空き巣が多い。プロはどんなカギでも開けてしまうからあってもなくても同じ。見回りも強化しているが気をつけるように』と言われた。お宅も先週末は、不在だったようで、新聞がそのままだったけれど大丈夫だったか???」

家の周辺は空き巣が多発というのは前々から言われていて、昨年、全戸でカギをよりピッキングに強いタイプに総替えしたのですが意味はなかったということです。

と、いうわけで、家の中を総点検しましたが、通帳も印鑑も子どもの貯金箱もそのままで、特に荒らされた形跡はなく…。

が、しかし。

今朝ふと気づいたのですが、つい先日買ったばかりのトイレットペーパー(12ロール入・特売品)が、あと4ロールしか残っていないのです。おかしい。どう考えてもおかしいです。まさか…? 我が家で一番価値がありそうに見えたものは、これだったということなのでしょうか???

(ひろみ)
ページTOPへ
そばの効用
2008.10.9
「そばを食べるときに、音を立ててすするのはマナー違反ではない」というコラム(20号p93)は読んでいただけましたでしょうか?
単純に「そう食べるのが通例だから」というのではない意味がちゃんとあることを知って驚き、今度からは本気で、真剣に、思いっきりよくゾゾーっと音を立ててすするぞ! と決意を新たにしたところです。

実をいうと、そう知る前から私は豪快に音を立てて麺類(パスタを除く)をすすっていました。
なぜなら

「麺を一気にすすると小顔になる」

と人に教えてもらったからです。

ご存じとは思いますが、顔にはたくさんの筋肉があります。
その中の一つに、耳の付け根というかほお骨の下辺りから、唇の端に向かってのびる大きな筋肉があり、この筋肉を鍛えると頬のたるみが解消されるらしいのです。
また、唇の周りをぐるりと囲む筋肉もあり、この筋肉が鍛えられると口元のシワがなくなるのだとか。
実は、麺を一気にすする、というはこの両方の筋肉を鍛える「運動」でもあるのです。
さらに! 一気にすするためには肺活量が必要になり、その上、喉(のみ込む力)も強くなくてはならないので、身体の老化が進んだ人には困難なのだそう。
つまり、ゾゾーっと一気にすすることは、喉や肺を鍛え、身体の老化を防いでくれるのです。

おまけに、そばならルチンや食物繊維もたっぷりで身体の中や肌も綺麗にしてくれるし(詳しい効用については20号p100-101をご参照下さい)、いうことなしじゃないですか!

熱かろうが、つゆが飛び散ろうが、なりふり構わず、思いっきり豪快に
ゾゾーっとそばをすすって
サラバ! 老化、たるみ、シワ!
ようこそ! 健康で美肌な小顔の私!
そばってさいこーだぁ。


連日の取材で、2枚も3枚もそばをゾゾーっと男らしく(?)すすっていた私が、小顔になっていないのは、たぶん、まだ効果が出てないだけだと思いますが……

(みさと)
ページTOPへ
そば好きには懐かしい「藤そば」の話
2008.10.8
今回のそば特集、こぼれ話を一つ。HOの80ページに登場いただいている平取の「藤」。
この店名にぴんと来た人も多いでしょうが、札幌の有名店だった藤そば(そば藤とも呼ばれた)の平取店なのであります。

長男が札幌、3男が平取、4男が苫小牧で、その味と心意気を伝播していましたが、残念なことに札幌はご主人が亡くなられて閉店となりました。3年位前だったと思います。札幌では子供の小指くらい太くて、長いの短いのが混ざった不揃いな手打ち田舎そばが味わえました。手打ちのそばを出すところはほとんどなかった時代、初めて食べた時の衝撃は今も忘れません。こんなそばを食べさせた店は後にも先にもここだけでしょう。札幌のうまいそばといえば真っ先に名前のあがる店でした。
また、国鉄総裁が札幌に来た時に出向き、「これはうわさ以上にうまい」と目を細めたという逸話も残っています。
「〜まずかけ、もりを食べてそばだけ味わって。〜うちのかしわは地鶏を使っているからかたいんだ。〜輸入そば粉は一切使用しない」とにこやかに語っていた店主の姿が浮かんできます。思い出しましたが、南3条時代、通りに面したガラス窓から、そば打ちをしている姿を拝見することもできましたね。

子供の頃、母親が何百人もの従業員に徹夜でそばを打って食べさせるのを見て、それを手伝っているうちに、おいしいそば作りのこつを覚えたそうです。だから、そばを打っている時には常にあったかい母親の姿が頭の中にあるはずで、これはまずいわけがなかろうし、仕事に嘘偽りがあるはずもない。平取、苫小牧も同じだと思います。

インターネットがなかったあの頃のそば店のひとつ、山福は閉店しましたが、東家、霧の下、まるき(旧まるき本店)はまだ健在です。札幌のそば文化の歴史を知ると、今回の特集も一段と面白く読んでいただけると思います。


藤そばのことは、意外に知られていないようなので紹介しました。
画像は小社が1974年に発行したガイドブックに載せていただいた広告(上)と、4店舗になった時代のマッチの図柄(下)です。「正真正銘」に心打たれます。

(まりも)

ページTOPへ
 
最近の記事
2024.8.28
2024.5.7
2024.4.30
2024.1.25
2024.1.9
月別アーカイブ
カテゴリ
 
【定期購読、バックナンバーご購入をご希望の方へ】
Copyright burant magazine sha Co,. Ltd.