12月15日に発売された 「別冊HO 札幌10区 あなたの街の気になるお店」 みなさんもうご覧いただけたでしょうか? 昨年の第1弾とは、全く異なる100軒が掲載されていますので ぜひ一度書店などで手に取っていただけると幸いです。
今回の別HOで掲載した「ちょびりこ。ジャム研究所」さん。 その名の通り(?)ジャム屋さんなのですが、作っているのはなんと野菜のジャムです。 野菜大好きなちょびりこ。さんこと菅原さんが、 直売所で買い過ぎた野菜をジャムにしてみたことからこのお店はスタートし、現在は (詳しくは別HO90ページをご覧ください) ダイコン、タマネギ、ナスビなんかのジャムが売られています。
長屋の一室が研究室です。このさりげなさ、気になる度数がかなり高いですよね
研究者(?)のちょびりこ。さん。「直売所で買いまくったダイコンを腐らせたら怒られちゃう」と思ったのが野菜ジャムを作り始めるきっかけだった
私も野菜は好きですが、それにしても 「タマネギやナスビのジャムって…」 興味はあるものの、不安も感じつつ一口。 まずは直接舌に甘みがきた後、野菜の香りが鼻からふわりと抜けるように感じられます。 目隠しして食べても「これは○○のジャム」とわかるくらい きちんと野菜の香りや味が残っています。 おおぉ。これは予想以上においしいぞ。と味の比較をしながら各種類をつまみ食い(笑)。
こちらは2人前から注文できる「食べ比べセット」1人前550円のジャム。これに塩スコーン、ドリンクが付きます。中央がなす&ラズベリー、一番手前(白いジャム)から時計回りに、だいこん&りんご、たまねぎ&ラズベリー、ちょび塩、クリームチーズ、たまねぎ&いちご、なす&ワインです。ちょび塩は店オリジナルのハーブソルト。最初は「ちょっと口直し」のつもりで添えていたが、人気が出たので商品化したそう
ちなみに私好みは、だいこん&りんごです。 煮込んだものとも、生で食べるものとも違うけど しっかりダイコンの味と香りがして、リンゴの爽やかな風味がよくマッチしています。
さて、この野菜ジャム。 お話をうかがってみると普通にイチゴやリンゴをジャムにするのとは ちょっと勝手が違うようです。 “煮詰めて砂糖を入れる”という基本的な手順は同じだそうですが 「カットの仕方や煮込み方、火にかける時間によって、かなり味が変わって来るんです」 菅原さんが商品開発をするときはサイズや切り方を変えるなど、 さまざまな“実験”を繰り返して 素材の味が生きつつ、ジャムとしておいしいものを作りだしているそうです。 もちろん、どう工夫してもジャムに向かない野菜もあって、 「ハクサイは失敗しちゃいましたね。 なんか鍋の残りみたいな感じになっちゃって…(笑)」
試行錯誤の上に、現在商品化されているのは5種類。それぞれ40g(下)300円、90g(上)500円
取材中に開発していたはなんとセロリのジャム。 使っているのは、洞爺で採れたセロリとマルメロです。 そこのセロリは、生で食べてもクセが少なく甘みも強かったため、 ぜひジャムにしてみたいと思い開発を始めたそうです。
「食べてみてください」と勧められたのは 完成に近づいてきたという2種類のセロリジャム。 まず1種類目。シャリシャリした食感と共に、 しっかりとした甘みが口の中に広がります。 「あれ? あんまりセロリ感がないなぁ」と思ったのもつかの間 最後に、独特の香りがすーっと鼻から抜けていきました。 「これはシナモン入り。ジャムっぽい感じが強いでしょ」 続いて2種類目は、食べた途端、セロリの香りがふわっと口の中に充満し あとからすっきりした甘みが楽しめる。 こちらも、シャリシャリとした繊維を感じる食感がセロリらしい。 セロリの爽やかな苦みと香りが大好きな私。 「これ、かなり好みかも。とくにシナモン入ってない方が 独特の味がダイレクトに感じられて私は好きです」 「セロリって嫌いな人も多いでしょ? どれくらいセロリ感を残すのかが難しいなぁと 思って。でも考えてみたら嫌いな人はセロリのジャムなんか買わないよね」 と、菅原さん。うん、確かに。
取材中「いろいろ食べた中で、一番セロリが好き」と連呼した私に 先日、なんと菅原さんから 「セロリ、ほぼ完成しました」とジャムのサンプルを送ってくださいました。 じゃじゃーん。
丁寧なお礼のお手紙と共にサンプルが送られて来ました。便せんはお店のオリジナルのようで、ロゴなどが入っています
原材料をご覧ください! ホントにセロリが入っているのです!
右はシナモン入り、左はシナモンなし。みんなで試食してみました
編集部の女子で試食してみたところ、 一様に「聞いたときはどんな味かと不安だったけど、違和感なくおいしいね」。 ちなみに、シナモン入りを好む人の方が多かったです。 マルメロの香りと甘みがしっかりと感じられるのも特徴で 「フルーティーでおいしい」「さっぱりした甘みがいい」 などなど意見はいろいろでしたが、好評でした。 また、思い切ってセロリ嫌いの人にも食べてもらうと、 「意外とセロリ感が少なくて食べられる」 という意見でしたよ。
パンに塗ったり、ヨーグルトのお供としてだけでなく 生ハムやチーズ、ステーキなどに添えたり 焼き菓子や、ガトーショコラのようなしっかりしたケーキと合わせて食べるのも おいしいそうです。 中にはお酒のつまみにする方もいらっしゃるとか。食べ方はいろいろなんですね。 ぜひぜひ皆さんもセロリをはじめいろんな野菜ジャムを試してもらえたらと思います。
古い家具などが置かれ、手作りの雑貨で飾られたレトロで温かみのある店内。ワイヤーで作ったモビールや籠、動物ハンコなどちょびりこ。さんの知人たちが作った雑貨は販売もしています
白い壁に影で作られたパリの街。このちょっとした遊びは旦那様のアイデア
(みさと) |
12月15日に発売されました 別HO 札幌10区あなたの街の「気になるお店」で 記載の誤りがございました。
P68 茶寮あきもりさんのページで 餃子ランチを880円と記載しておりますが、800円の間違いです。
餃子ランチ 880円× → 餃子ランチ 800円○
茶寮あきもりの皆さま、また弊誌をご覧になって店へ足を運ばれた方に ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。 |
HO 1月号(vol.38)のP158〜P177の日帰り温泉無料パスポートの左上にある文字が 「日帰り温泉半額クーポン」になっておりますが、 これは「日帰り温泉無料パスポート」の間違えです。 紛らわしい記載になってしまい、大変申し訳ございません。
読者の皆さま、また関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたこと 深くお詫び申し上げます。 |
以前、HO vol33「もうひとつの富良野・美瑛」、別HO「みんなパンが大好き」 の取材でお世話になった 富良野の「石窯パン アイム」さんより、クリスマスなどに食べられるドイツの代表的なお菓子・シュトーレンが届きました。
↑本当はこれの倍の大きさがあったのですが、あまりにおいしそうだったのですぐに切り分けて、みんなでおいしくいただいてしまいました…。店頭では1000円で販売中
アイムの店主・宮澤功さんとは、お手紙やお電話で「ぜひまた伺わせてください」と何度もお話していたのですが、中々行くことができず…。 先月、ようやく再訪することができました。
宮澤さんが作るパンは、ストーブの上で焼く、昔ながらの餅をイメージしているそうで 「少し苦いかな?」と思うほど、パンの表面は黒々としているのですが、 皮がバリバリと香ばしく、苦味はありません。そして中はふ〜わふわなんです。 そんなアイムのパンが食べられるのはもちろん、 久しぶりに功さん・礼子さん夫妻にお会いできることを 私はとても楽しみにしていたのです。
森の中にポツリとたたずむ店の雰囲気は、何度見てもドキドキワクワク。 童話「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる「お菓子の家」が実在するとしたら、こういう場所にあるんだろうなあ〜 という所にあります。(御料線をプリンスホテル方面に向かうと見える小さな看板が目印) やや緊張しながらドアを開けると、 Tシャツ姿の宮澤さんが、うれしそうに迎えてくれる…と思いきや
「ガチャ」
宮澤さん「お!いらっしゃい!」
私「宮澤さん!ご無沙汰しています。お元気そうでよかったです^^」
宮澤さん「わはは、えーっと、え?またまた、初めて来たくせに(笑)」
私「またまた、宮澤さんこそ冗談はやめてくださいよ〜」
宮澤さん「いやいや本当に分からん(笑)」
ズルーっと転びそうになるのを堪えつつ、
私「以前、HOという雑誌の取材でお邪魔させていただいた…あの、宮澤さんが柳原加奈子さんに似ているとおっしゃった…」
宮澤さん「あー!あの時の!なんか全然雰囲気違うから分からなかったよ!眼鏡かけてなかったっけ?」
すかさず眼鏡をかけると、すっかり思い出してくださったようで、一安心です。ホッ…
それから宮澤さん夫妻と、最近は富良野の朝市でパンを販売していること、東京からも取材が来たこと、秋冬のみ販売しているボルシチに使うビーツがなかなか手に入らなくて苦労したことなどなど、ユーモアたっぷりの宮澤さん節全開で、楽しいお話をたくさん聞かせてもらいました。
今月発売のHO vol38「麺喰らう旅 第二弾」の中に「店主に会いたい」というくくりがあるのですが、 石窯パン アイムも、まさに「店主に会いたい!」と思わせてくれる、温かなお店です。 (取材に伺った時もそうだったのですが、この時も常連さんが次々に訪れて、皆一様にパンを片手にニコニコと帰っていきました)
雪が積もっても桜が咲いても、また元気をもらいに行かせてください。
「パクッ こ…これはうまい!」 ※宮澤さんからいただいたこのニワトリは、富良野の作家さんが木で作ったものだそうです。大切にします。
石窯パン アイム 富良野市下御料 電話:0167・22・0147←(ふうふう おいしいな) 営業時間:10:00〜日没 定休日:不定休
(みほ)
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11月24日発売の「HO Vo.38 P141 インフォメーション」に掲載されている「ベントス・ジンベイ(株式会社アイチフーズ)の特製おせち」に関して訂正がございます。
誌面には「札幌市内なら配達可能」と記載されておりますが、正しくは「配達は不可」です。
このようなあってはならない誤記述をし、ベントス・ジンベイ様、読者の皆様に大きなご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
(編集部) |